かつての自分を振り返る。
自分を振り返る。
初めまして、そうじゃない方もこんにちは。とりんと申します。
私は今システムの会社でSlerとして働いています。
10代、20代の途中まで、ITとは無縁な人生を送っていたので、まさか自分がエンジニアになるなんて、思ってもみなかったのですが、今この業界に来てよかったなあと思っています。
そんな私が自分語りするのも、無知だった自分も、恥ずかしいのであまり書いてなかったのですが最近、「未経験だけどなれる?」とか、将来とかに悩んでる質問を
見かけたり聞かれたりするので、自分はどんなんだったかな?と振り返って自分のことを書いてみようと思います。
誰かのためになるものが書ければなあと思います。
尚、退学アドベンドカレンダーに参加しています。12日目です。
よろしくお願いします。
素材はいらすとやさんからお借りしました。
可愛らしいイラストありがとうございます。(o*。_。)oペコッ
※これらは個人の主観で、日記はあくまで当時自分のが考えていたことです。
別の価値観や考え方を否定するつもりは全くありません。
また自分の経験なので、あくまで参考程度でご了承ください(o*。_。)oペコッ
自分の経歴を語る。
簡単に前の記事に書きましたが、もうちょっと詳しく書きます。
2015年 3月
3年間行ってた看護大学を辞める。
2015年 4月〜8月
在学中からやってた病院のバイトを辞める。
看護師になりたくて、中学生から夢をみていました。
大学とバイト辞めた理由は色々あるのですが、一番の理由は、向いてなかったからです。
真面目に取り組んでいたつもりではあったのですが、命を扱うという仕事にあまりにも鈍臭かった生で患者さんに対して危ないことを多々してしまったのと、と体力がなさすぎたことです。そこからだんだん自分の中で鬱々し出して、メンタルもダメになっていた自分に気がつきました。
なんだかんだ仕事自体は好きだったのと、ずっと努力して夢見ていた仕事であったので、辞めることは私にとって本当に苦渋の決断でした。
2015年9月〜
「夢」を捨てることの辛さは想像以上でした。
こんな感じのことを延々考え続けていました。
「何であんなに頑張ってたんだろう」
「頑張ってたことは意味なかったのかな」
「誰よりも頑張ってた自信はあったのに」
「みんなはいいな、向いてるから」
「親に何もしてあげられない」
「親に早くお金を返したい」
「自分は何がしたいんだろう」
「自分はどうなってしまうのだろうか」
「こんな自分がまたやりたいことなんてできるのだろうか」
また「大学中退」というものは、世間からどうみられるか初めて味わいました。
セミナーに行くと
「あ、すみません。うちは新卒しか募集かけてないんですよ。」と言われました。
大学中退は「高卒」だから、新卒の枠に入れないで断られるんだ、と知りました。
当時の新卒と年齢は変わりませんが、「学歴」がないので「面談に行く権利がない」ことに気がつきます。年が同じでもドロップアウトした人間は同じ土俵ではないのです。
(※もちろん職種、会社によります。)
「何も結果を残してないと、努力してないと評価されるんだな」
あんなに真剣に夢を追いかけてたのに、誰にも見てもらえないんだなという気持ちでした。
世間というものから、「自分がいらない」と言われているみたいでした。
レールから外れた人間だけど、
— とりん (@berukokoko) 2017年5月4日
辞めていいと、諦めていいと、
好きなことやりなさいと
親から言われた自分は、
恵まれてるんだなあと…。
その言葉があるかないかは
将来を見ることができる視野に
大差がありすぎる。
でも、私が、幸いだったのが、私は両親や周りの人に恵まれていたことです。
両親は「辞めたかったら辞めていい。」「好きなことをやりなさい。」「やりたいことがあるならちゃんと言いなさい。お金は出すから。」
これが私の両親の口癖でした。
友達もや職場の人も真剣に悩みを聞いてくれた人がいました。
その時の親の大切さを知れたし、その時お世話になった方々には、とても感謝しています。
2015年9月21日の日記 何故正社員になるべきなのか?って話。
ハロワやジョブカフェに通うようになりました。
(※当時の自分は、好きなことするならフリーターでも別にいいんじゃないか?と考えていました。)
色々考えるとフリーターのが給料いいこともある。自由だし。正社員はブラックでも必死だ。フリーターならそんな働かなくてもいいじゃん、って思う。私もフリーターでいいじゃん、って思ってた。
それで大きなこと考えず色々考えてジョブカフェやらハローワークやらになんとなく行った。私は就活したことなかったから、初めて「ちゃんと書いてある求人」をみた。
それで初めてリアリティーショックを受けた。中途採用でも「年齢制限がある」って。でも正社員になるタイミングを逃してしまったら、きっとフリーターのままだろう。正社員に自分のなりたいときになれるかってまた別の話。「恋愛はタイミング」とか言うけど働くことは恋愛と似てるよね。「旬」がある。タイミングを逃してしまったら二度とやってこない。年齢が上になったときの転職ってのはあくまで「正社員」の転職がメイン。元々社員じゃなきゃ土俵すら上がれないと。
「若い頃は苦労をしなさい」とか言われるけどホントそれ。フリーターやニートは楽。でも楽ばっかして我慢しなかった人は引き換えに代償を払うってことだ。
この頃はITの仕事に関わりたいと思っていたわけではなく、
「何となく、もの作りがしたい」と考えていて「家作る仕事したい」とか「建築やりたいかも」と思っていました。
2015年 10月〜
お金に困ったのでデイザービスで派遣として介護のバイトをします。
介護もいい仕事だなあ、と思っていましたが、持病と小柄なこともあり体力が相変わらずなかったので、体を使わない楽な仕事がしたいなあ、と考えていました。
この間、仕事の相談だったり、面談の練習だったりをハロワやジョブカフェにも行きながら、をしていました。
学校に通った方がいいのかな?と専門学校の説明会など行っていました。
相変わらず何となくもやもやしていました。
でも心の中では、
「学歴と関係ない仕事がしたい」「価値がある人間になりたい」「やりたいことがしたい」と考えていました。
2015年 12月〜
就職セミナーで建築士さんと話せる機会があったのでお話を伺ったところ、
設計では「細かい図面」「計算」をする、とわかりました。
こ、これは私には無理だ・・・これは辛い。(※数学0点の人)
と考えて、また違う仕事ないかなあ、と考え始めました。
ふと、
「そういえば昔パソコン触るの好きだったよなあ・・・変なホームページ作っていたし」と浮かび、そういう仕事ってあるのかな?と探し始めました。
するとそういう仕事がちらほら見つかったのでホームページを作る仕事がしたいと思い、勉強を始めました。ちなみに、この時WEBデザイナーになりたいと思っていました。
どのくらい自分のスキルのレベルがひどかったのか、
何を不安に思っていたのか、指標までに当時の日記の内容を書いておきます。
(ちなみに、何故頑なに学校に通わないようなことを書いていたのかというと、
お金がなかったのと早く仕事したかったからです。
中退したこともあり奨学金も借りれないし、
これ以上親を頼るのは情けなかったので早くとにかく働きたかったからです。)
私も学歴コンプあるから、世間にどう評価されるか、という気持ちはよくわかります。
— とりん (@berukokoko) 2017年9月4日
エンジニアを目指したのは、何もない自分から何かを取り戻したかった、みたいな気持ちも少しはあります。笑 https://t.co/jTv12gpqzx
12月12日
「WEBデザイナーの志望動機って何書けばいいんだYO」
「デザイン好きです。WEBサイト作ったことあります(CSS?みたいなレベル)だと向こうも困るよね〜〜〜」
(※HTMLとCSSの違いが書いたことなかったのでわかりませんでした。)
12月15日
「WEBについて高いお金を払って学びに行くくらいなら、アルバイトした方がいい。どうしてもそこじゃないと勉強できないものだったり、資格が取れないものだったら、違うけど。
独学で学べるなら学ぶべきだと考える。」
12月22日
「メモ
・フレームの作り方。(※フレームがなくなったことを知らない)
・タグの種類何が何だか。
・フォトショ、文字をおしゃれにするには。
・絵を立体的に。」
12月23日
「ホームページ作ったけど何じゃこりゃ。」
12月30日
「誘って遊んでくれる人はいるんだけど、遊ぶべきじゃないから家にいるんだけど、つまらないやら、やることは進まないし。」
1月1日
「学校に通いたいとかいうのは、自分の自信のなさをカバーする材料が欲しいだけなのだ。学校に通わなくても、学べるのだから。ホントはわかってる。」
※実際当時書いていた日記。
1月4日
「WordPlessをインストールする。」
1月6日
「Wordplessにログインできなくなった。さくらのサーバーからログイン画面がありそこから入る?」
「ヘッター?ができた」
「バナーを作った」
※ちなみに当時作ったサイト。
下手くそすぎて穴があったら入りたい。てゆうか埋まりたい。
これで応募してた自分・・・。このサイト色々やばいけどこれで応募してた。笑
まあ、未経験の方に、こんなレベルでも応募していいんだな、って勇気を出してもらえれば…。
2月〜
就活を始めます。
履歴書と経歴書をとにかくひたすら応募します。
Findjobとジョブセンス(※現在マッハバイトになったようですね)多分50くらい応募していたと思います。
ちなみに正社員にいきなりなるのが無理だとわかっていたので、ひたすらアルバイトを狙っていました。
職務経歴書はほぼ仕事してないため、中身がなくペラペラだったので、
「やる気があります。サイト作りました。こんなこと勉強してます。自分はこういう人間です。」ということを書きました。
ほぼお祈りされてされまくり、面接に引っかかったのが、10くらいでした。
面接で聞かれたこと。
(当時のメモを引っ張り出してきました。上からよく聞かれた順)
「何でwebデザイナー?」
「自己紹介してください」
「何で前職辞めたの?」
「何で異業種から?」
「何で大学辞めたの?」
「どうやって勉強した?独学?」
「どのくらい勉強してる?どのくらいの期間?」
「何でこの会社?」
「ポートフォリオ載せてる?」
「WordPressで使っているのはテンプレ?」
「作品はいつからのもの?」
「WordPressは自分でインストールした?」
「何かアピールしたいことはある?」
「HTMLとCSSはどのくらい分かる?」
「WordPressはどの辺までできる?」
「絵を描くの?」
「絵は自分で描いたの?ペンタブで描いたの?」
「デザインとコードならどっちが得意?」
「バナーは自分で作った?」
「バナーはいつから作ってる?」
「自主性とは?(私の自己PRの内容)」
「自分のいいところは?」
「何か成功したエピソードは?」
「仕事で大切にしてることは?」
「訓練校とか行ってた?」
「webデザイナーってどういう仕事だと思ってる?」
「将来どんな風になりたい?」
「前職大変だった?」
「レスポンシブわかる?」
「CMSわかる?」
「体力なくて大丈夫?」
「うちはほとんど教えないけど大丈夫?」
「業務上すごい細かい作業あるけど大丈夫?」
「制作より運用とか更新とか手直しメインだけど大丈夫?」
「趣味は?」
「なんか部活やってた?」
あとは当たり障りない履歴書に書いてある質問をされました。
私が質問した内容
「未経験から入る人は?」
「入ったら最初にやる仕事は?」
「どのくらいで1人前?」
「何か勉強した方がいいことは?」
「仕事ができる人はどんな人?」
「チームにとって一番大事なことは?」
面接で言われたこと。
・業界についての理解が甘いのでハッキリした方がいい。
・何でなりたいのかちゃんと書いてないと「にわか」だと思われる。
・会社については「何故うちに?」というのはあまり気にしなくていい。
・何をメインにしたいか?得意なものを作った方がいい。全部何でもやれる人もいるけど、そういう人は少ない。稀にいるけど、大体みんな何かに特化している。
・「デザイン⇨コード」なのか「コード⇨デザイン」なのかで職種が変わってきてしまうからどちらがやりたいのか決めた方が良い。
10いったうちの
1つは「何になりたいかちゃんと決まったらまた面接来てもください」と言われ、
1つは「内定」をいただきました。
2つは面接予定でしたが、先に内定が決まったのでお断りさせていただきました。
あとはお祈りされました。
3月〜
内定をいただいた会社で働き始めました。
あとの経歴は
はじめまして - みるなよ、みるなよ。にある通りなのですが、
そのWEB制作会社は半年で潰れ辞め、職業訓練校に入り、現在の仕事をやっています。
(※長くなりすぎたので書けそうならまた書き足しておきます。)
最後に
かつて夢を目指した後悔はしていません。大学辞めたことも後悔していません。
工大とか情報系出身の人見てると、
— とりん (@berukokoko) 2017年8月21日
大学とかで深く学んでみたかったな、って気持ちはあるんだけど、
過去に戻って、
18歳の自分を見つけても、
エンジニア目指せとは言わないかな。
その時はその時の目指したものがあったのだから。
その瞬間瞬間しかできないことや感じ取れない気持ちはある。
自分が目指した看護師という仕事は私は本当に素晴らしい仕事だと思っています。
誰かが命を救おうとする姿勢も、人が弱っていく様も、死に行く様も、死んだ瞬間も、「病気で体動かない。生きてても楽しくない。早く死にたい」と嘆く患者さんが、懸命に今生きようとしている。
「何でこんなに生きようとするんだろ?」と人間の根幹の部分で思わずにはいられませんでした。
普通に生きててのほほんとしていたらそれは感じ取れないものだと思っています。
それはかけがえのない、忘れられないとてもいい経験をしたと思っています。
当時はたくさん悩んでいましたが、自分がやってきたことはやってよかったと思っています。
挑戦するチャンスがあるのに
「叶えられないかもしれないから、夢を目指さない」なんて夢は結果しかみていない。
夢に向かって頑張る自分するを否定していると思います。
世間では私は「夢を諦めた人間」なのかもしれない。
でも、努力し続けた自分のことを本当に誇りに思っています。
あんなに夢に向かって全力で取り組んだことはない。あんなに必死になったことはない。
努力した自分は消えない。頑張ってきた証は消えない。夢に挑戦した自分は消えない。
夢を目指さなければ良かった、なんて考えたことは一度もないです。
一方でエンジニアにはなれて良かったと思っています。
学校は辞めたし、バイトは辞めたし、ずっと憧れた夢は諦めた。その後の仕事も会社が潰れてクビになった。
— とりん (@berukokoko) 2017年11月27日
お陰で「辞めても何も起きない」ことを学んだ。
健康な人間が、辞めて行くところないなんて脅し嘘ですわ。こだわりさえ捨てれば普通に生きていける。
昔は思ってた。
— とりん (@berukokoko) 2017年1月24日
嫉妬やコンプレックスは
変わらないけど、
それ以上に自分が自信を持てるように
行動することと
自分の幸せに気づくことで
あまり気にしなくなったかな。 https://t.co/2XSV2g0ran
ものを作ること仕事は面白いです。
やればやるほど知らないことを知れて、深みにはまっていく、面白いです。
自分ができることが増えていくと夢は広がっていく。やってよかった。やりたいことがある私は今幸せです。
そんな感じで私のごく凡人のなんともないつまらない自伝ですが、
悩んでるのは自分だけじゃないから悩んでもいいんだ、
辞めてもいいんだ、辞めても頑張ったことは消えないから無駄じゃないんだ、
空白期間があってもいいんだ、挫折しても終わりじゃないんだ、
夢は諦めてもいいんだ、新しいことにまたトライすればいいんだ、
何か誰かに私の思ってることが届いたらいいなあと思います。